■代替ストリームとは…

 代替ストリームとは「NTFS代替データストリーム」の事で、英語表記では「Alternate Data Stream」となります。また、単純に「代替ストリーム」や「副次ストリーム」と呼ばれる事も有ります。Windowsでは聞きなれない言葉ですがMacの世界ではフォークと呼ばれています。「Zone.Identifier」はその機能を利用したものです。
 ADS-AdministratorはNTFS代替データストリームを総合的に扱う事を目的に開発した管理ソフトです。代替ストリームの有無や内容の表示、データの削除や編集などが行えます。

■実行方法


 ADS-Administrator.exeを起動します。

■環境設定


 初回起動時には環境設定を行います。設定できる内容は表示に関する項目と削除に関する項目になります。
 先ずは表示ですが起動時に表示するディレクトリを指定します。フィルタを掛ける事もできますが全てのファイルにしておく事をお薦めします。また。代替データストリームはファイルだけでなくフォルダにも設定可能なのでその選択も可能です。
 次に削除ですが処理方法が選択できるようになっていますが分かり辛いので説明します。
  • 「原始的」 プロパティダイアログで削除します。
  • 「標準」 DOSコマンドを使用して削除します。
  • 「高機能」 Powershellを使用して削除します。
  • 「純正」 準公式扱いの「streams64.exe」で削除します。
  •  (※別途ダウンロードして同階層にコピー)
     尚、「原始的」は一括削除ができませんし、「高機能」と「純正」は環境により使えない場合が有るので、デフォルトは「標準」に設定されています。

    ■対象フォルダ選択


     先ずは検査対象のフォルダを選択します。「デスクトップ」や「ダウンロード」は予め登録されているので簡単に選択可能です。

    チェック対象を決めたらツールバーの瞳アイコンをクリックします。代替データストリームが付与されているファイル等にはチェックマークが付きます。それ等の項目を選択すると画面下の内容表示欄で設定内容が確認できます。

    ■データ操作


     代替データストリームが付与されているファイル等に対する操作は[編集]メニューから行います。

    ■プロパティ確認


     メニューの[ウィンドウ]から裏ストリームの情報を確認する事ができます。

     こちらはプロパティウィンドウです。